出典:Photo by Aggie Network on Foter
「引退犬」には特長があった
前回、私が飼っている「引退犬」のトイプードルについて述べましたが、これまでに飼っていた犬と「引退犬は違うな?」と感じたことがあります。
ただし、ブリーダー(繁殖業者)の状況により飼われていた環境も違い、
それに、犬の性格にも違いがあるので、私が感じたこと以外にも違いは色々あるかも知れません。
(このコラムでの「引退犬」はブリーダーの元で子犬を出産してきた犬のことです)
ブリーダーにも違いが
ブリーダーの状況にも色々あると思います。
個人で少数の犬を飼っている場合と、会社として多くの犬を飼っている場合があると思うのです。
私の場合は、会社として飼っていたところから引き取りました。
多頭飼いの場合に特徴が付く
会社として従業員を使って多くの犬を飼っている場合だと、多頭飼いによる特長が付くのだと思うのです。(個人でも多くの犬を飼っている場合もあるかもしれません)
私が「引退犬」を引き取ったブリーダーには十数匹のトイプードルがいました。
多くの犬が飼われていると、一般家庭で少数が飼われている場合と違い、人と犬の関係が家族というよりも、微妙な間が出来てしまっているという特徴が付いているように感じるのです。
ただし、個人のブリーダーで数匹しか飼っていない場合だと、一般的な家庭で飼われている犬と同じ接し方をしていると思われるので、特長は付きにくいと思います。
顔を舐めない
以前飼っていたシーズーは良く私の顔を舐めました。
「もう良いよ!」と思うくらい舐めるのです。
しかし、今飼っている「引退犬」のトイプードルは私の顔を舐めません。
私の手は良く舐めるのですが、顔を近づけると横を向くのです。
おそらく、ブリーダーで飼われていたときの従業員との関係が、それほど親密ではなかったらではないかと思うのです。
ただし、私が犬を引き取りにブリーダーの店を訪れた際には、一目散に駆け寄ってきた犬もいたので、犬の性格により多少の違いはあるのかも知れません。
食べるのが早い
私が引き取ったトイプードルは食べるのが早いのです。
ドッグフードを嚙まずに飲み込んでいるのではないかと思うほど早いのです。
おそらく、多頭飼いされていたために、早く食べないとほかの犬に食べられることがあったので、早く食べる癖が付いたのだと思うのです。
「ここには横取りする犬はいないので、ゆっくり食べれば良いのに...」と思うのですが、引き取って二年以上がたった今でも、早く食べる癖はなおりません。
悲しい癖だと思います...
散歩で驚く
これは、ブリーダーによって違いがあると思います。
私の場合、犬を引き取る際にブリーダーの従業員に、散歩について聞いたのですが、「ドッグランがあるので散歩をさせたことは無い」と返事がありました。
そのため、外の世界を知らない犬になったことが原因なのか、散歩中に驚いてしまうことが多々ありました。
例えば、散歩中のチワワとすれ違ったときには、チワワが吠えた途端に、驚いて走りだしました。
公園の近くでは、鳩が飛び立つ音に驚いて走りだしたりもしました。
外の世界を知らないので、他の犬や鳩やカラス何でも初めて見る物は怖いようです。
ただ、私が引き取ったトイプードルはとても臆病な犬なのです。
動物病院に行くと待合室で毎回ブルブルと震えているくらいです。
なので、臆病でない性格なら私の犬ほど驚くことはないかも知れません。
特徴がある犬だと理解して
多くの犬を飼っていた場合だと、エサの取り合いもあったのかも知れませんので、「引退犬」は、一般家庭で飼われていた犬とは違う特徴が付いてしまっているのだと思うのです。
だから、「引退犬」には特徴があるということを理解しておく必要があると思います。
それでも、トイプードル(犬)の賢さは、他のペットよりも癒しになると思うのです。
人の都合で繁殖に利用されていた犬です、引退後は大事に飼われてほしいと願います...
文章:エムユー