出典:Photo by AV8PIX Christopher Ebdon on Foter.com
なぜ8月なのか?
8月は広島、長崎への原爆投下の日や終戦の日がある月ですよね。
そのため、テレビで原爆投下を題材にした番組や、
軍人として戦争を体験した人の話しなどが良く放送されます。
それを見るたびに戦後に生まれたことが幸せだと感じるのです。
私は不運だと思った
私は、仕事で高評価を受けて東京本社勤務を命ぜられました。
そのときは人生順風満帆だと思っていました。
しかし、同時に難病(潰瘍性大腸炎)になったのです。
結果、出張の多い仕事のため続けることを断念し、退職しました。
今では、以前の6分の1の収入です。
当時日本で潰瘍性大腸炎になっている人は人口の0.04%でした。
その数少ない0.04%に私は入ってしまったのです。
私は「すごく不運だ!」と思いました。
不運でも生きている
順風満帆だった人生が難病により消滅しましたが、それでも何とか生きていますし、死を強要されることも、今の日本ではありません。
しかし、戦前には死を命ぜられた若い人達がたくさんいました。
そのことを考えると、不運だけれども生きているだけでも良かったのかもしれない...と思うのです。
効果に?のある特攻攻撃
戦前の科学技術はアメリカの方が進んでいました。
VT信管(近接信管)というものを開発し、防空能力を飛躍的に高めていました。
VT信管の能力は目標に当たらなくても接近すると爆発するということです。
日本軍の特攻機に命中しなくても近くをかすめれば爆発し、破片で損害を与えるのです。
よくテレビなどで当時の記録映像が放送されているときに、日本軍機が対空砲火で海面に落ちてゆく場面があります。
ほとんどの場合がその映像のように撃ち落されていたのです。
航空特攻では4000人ほどの戦死者をだしたようですが、戦果は、護衛空母(商船などを改造した空母)3隻と駆逐艦13隻を撃沈したそうです。
これでいえるのは、戦いの主役である正規空母や戦艦が無いので、アメリカ軍への戦力的なダメージは無いということでしょう。
ただ、アメリカ軍の戦死者は7000人を超えるとも言われているので、人的被害は大きかったのかもしれません。
(アメリカ兵の戦死者の多くは20代の若者たちだそうです)
8月だけでも戦争のことを考えよう
難病になった運の悪い私でも、8月に戦争関連の番組をテレビで見ていると、死を強要されることのない戦後に生まれて良かったと思えるのです。
少なくとも戦前に生まれて戦死された人よりは幸せだろうと思うのです。
8月だけでも戦争のことを考えると、自分は不幸だと思っている人も戦前よりは幸せだと思えるかもしれませんね...
文章:エムユー