ハイボールは、ウィスキーと炭酸だけか、くし切りしたレモンかライムや、それらのピールを入れて提供されます。
少しそれに飽きていた時に、偶然お店にレモングラスが有ったので、レモングラスを入れたハイボールを頼んで飲んでみました。その時の、食レポを今回は書こうと思います。
レモングラスとは
まずレモングラスですが、名前の通りレモンの様な香りのするハーブで、レモンに含まれる『シトラール』がレモングラスにも含まれているので、その様な香りがするのです。
イネ科の多年草なので、ススキの葉の様な見た目で、茎も道端に生えている雑草みたいな感じです。
普通はエスニック料理のカレーや魚介類・鶏肉料理に使ったり、ハーブティーやスープなどに使用されたりします。スープだと『トムヤムクン』に使われているのが、日本では有名だと思います。
食用以外の用途は香水や虫よけと、アロマテラピー等の精油にも使われていて、リフレッシュ効果があり、癒されると思います。
レモングラスの種類は数十種類もあり、大きく分けて西インド種と東インド種が有ります。日本で流通していたり栽培されていたりするレモングラスは西インド種が圧倒的に多いです。
東インド種が寒さに弱いために日本で栽培しにくいのと、西インド種より『ゲラニオール』のバラの様な香りが強く、キツイ感じがするのが理由で食用ではなく精油としての利用が多いです。
飲んでみた感想
飲んでみたハイボールは、ウィスキーはハイボールに向いているクセの無い物をお店の人のお任せで選んでもらいました。確認はしませんでしたが『ブラックニッカ』の様な味と香りでした。
レモングラスの方は乾燥させた茎の部分を4~5センチほどで太さは5~6ミリぐらいで、茎の部分が赤くないので西インド種と思われます。
普通にハイボールを作ってもらい、その後に前述のレモングラスを入れてもらいました。容器はジョッキではなくトールグラスでした。
先ず香りですが、当たり前のようですがレモンの様な柑橘系の香りがします、乾燥しているためかレモンに比べ瑞瑞しい感じは乏しいですが、穏やかで角が立たない感じです。
イネ科の植物の乾燥した物なので枯れた雑草の様な匂いがするかと思いましたが、そのような事はありませんでした。
味は普通のハイボールと変わりません。レモンのくし切りだと、果汁を絞る事で味を変える事が出来ますが、乾燥したレモングラスからは成分が溶け出して、味が変わると云う事はありませんでした。レモングラスが生だとしても多分、味は変わらないでしょう。
ただし、ハイボールを飲みながらレモングラスをかじると、少し苦味がして味に変化をつけることが出来ますので、生のレモングラスをかじりながら飲むと、かなり味が変わると思います。
レモングラスを置いている店を見つけるのが少し大変ですが、ハイボールに飽きてきた人が目先を変えるために、一度試してみても損はないでしょう。レモングラスの効果で、リフレッシュして癒されるのもいいですね。
文章:北山南河