幸せ

ノットイコール、パワースポット!

芸能関係にご利益があり、数多の芸能人も参拝に訪れているという神社が、京都市内にあることを知りました。

しかし、その神社の公式ホームページが、控えめに言って俗な作りをしていた時の顔(挨拶)。

と、いうわけで、フジカワです。

YouTubeなどを観ていて、神社仏閣にまつわる動画を配信しておられる方は、結構いらっしゃいます。

それはいいのですが、時々、神社とは全く無関係な、一般大衆を扇動するような動画をアップするのはどうなんだろう? と思う今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回の記事は、「伏見稲荷大社! 行くんじゃなかった!」とかいった話です。

事の発端

さて。最近、パワースポット巡りに余念がない僕氏ですが。

以前申し上げた通り、兵後在住のため、京都なんかは十分に日帰りで行けます。

京都市内だけ取ってみても、有名な神社仏閣が数多あるのは、皆様もご承知かと。

で、ですね。先日、ちょっと京都方面へ野暮用があったんですよ。

初めて行く場所だったので、事前に地図を調べるのは、まあ当たり前かと。

その際、目的地から少し(電車で二駅ほど)行くと、伏見稲荷大社があることに気付きました。

伏見稲荷大社。全国の「お稲荷さん」の、総本山であり、超有名な神社です。

そういえば、行ったことないな? と思い、ついでに参拝しようと決めたわけです。

おけいはんで

最初の目的地は、京阪電車の「七条」駅。

JRで京橋駅まで出て、そこから、「おけいはん」こと、京阪電車に乗り換えました。

どうでもいいのですが、僕、長いこと関西人をやっていながら。

今まで、京阪電車に乗ったこと、なかったんですよね。

まあ、京都方面にも、そうそう用事もなかったことですし。

さておき、七条での用事を済ませ、いざ、伏見稲荷大社へ。

ところが、到着するやいなや、「ファッ!?」と思いました。

なんしか、人が多い!!

もう、ホームをまともに歩くのが難しいほどに、混雑している!!

まあなー、週末だしなー、と思いつつ、参道へ出ました。

怒濤の人、人、また人。

参道には、屋台がわんさと出ており、混雑を加速させている。

しかも、周囲から日本語がほとんど聞こえてこない。

そうなんですよ。大半が、外国人観光客。

ありがたみ?

まあまあ、どうにか境内へ入りました。

とりあえず、外の門を撮ったのですが……

「先生、僕にボムをください。達人ボムでいいです」

(分かる人がいるのか? という表現)

そう思うほどには、人が多かったです。

こちらが、拝殿。

いやまあ、初詣の時の、神戸の生田神社ほどではない。

しかし、落ち着いて参拝できるか? と問われたなら、多分無理。

できるだけ真面目に祈りを捧げましたが、なんかすっきりしませんでした。

千本鳥居!

伏見稲荷大社、と言えば、鳥居が長いトンネルを作っている、「千本鳥居」が有名です。

入口で写真を撮ったのは、ある意味正解でした。

もう、内部は大混雑。「人で渋滞していた」と言えば、お分かり頂けるかと。

レンタルの着物を着た、外国人観光客の方々が、途中で立ち止まって写真を撮りまくっている。

そのせいで、さらに渋滞する。

さて、一つ問おうか?

こんな状態で、「神聖さ」、「清らかさ」、あるいは「落ち着き」が得られるとでも!?

奥のお社でも、超絶な混雑であり、お参りしたんだか、してないんだか、よく分からなかったです。

伏見稲荷大社では、御朱印ももらったのですが、書き置きタイプのものを、ぽん、と渡されただけ。

……ここまで有り難みのない御朱印も、そうないな、と思いました。

伏見神宝神社へ

伏見稲荷大社の千本鳥居を抜けると、左手方向に、また千本鳥居があります。

そちらを少し行くと、右手にそれる道がある

その脇道を進んだ先に、「伏見神宝(ふしみかんだから)神社」という、別の神社が鎮座しています。

この「伏見神宝神社」は、龍神様を祀るところであり、個人的に、併せてお参りしたかったところでもあります。

事前の情報では、なんか「知る人ぞ知る」隠れた穴場らしい。

伏見稲荷大社の喧噪から逃れたいのもあり、向かいました。

……誰でつか。「知る人ぞ知る」なんてゆったのは。

確かに、伏見稲荷大社に比べれば、人は少ない。

しかし、それでも外国人観光客が結構いる。

「落ち着き」とは、かなり離れている空気でした。

ところで、見えますか? こちらの神社、狛犬の代わりに、「天龍」と「地龍」が鎮座しているんですよね。

珍しいですし、僕としても、龍神様にはあやかりたいので、しっかりお参りしておきました。

ただし、やはり人は多かったので、落ち着いたか? と問われたなら、「んー!?」という感じ。

なお、ここの御朱印も、書き置きタイプでした。

帰りもひどい目に

押し合いへし合いの人混みを文字どおりかき分けて、戻ろうとしたのですが……来た道をバックできない。

警備員さんを見ると、

「ノーノー、ダウン」

……階段を降りろというのは分かるが、アジア系の外国人観光客に思われていたなら、なんか屈辱。

つうか、やはり日本人よりも、外国人の方が多いのでしょう。

誘導されるまま、千本鳥居の途中に合流する形で、伏見稲荷大社へ戻り、帰途へ。

JRの「稲荷」駅から自宅を目指したのですが、とことん人だらけ。

先生、僕にボムを(以下同文)

しかし、少し興味深いことに気付きました。

服装から推測するしかないのですが、外国人観光客の中に、ムスリム(イスラム教徒)の方が結構いらっしゃった様子。

「神はアラーのみ! それ以外は認めん!」

そんな強烈な一神教を信仰している人々の目に、日本の八百万の神は、どう映っているのでしょうか?

まあ、単に、何も考えていないのかも知れませんが。

貴様にはガッカリだ!

ドカッと疲れて帰宅し、しみじみと振り返りました。

考えてみれば、コロナによる行動制限がなくなり、なおかつ、昨今の円安です。

外国人観光客が、集まらない理由がないですよね。

現在の京都には、コロナ禍前よりも多い外国人観光客がいる、とは、小耳に挟んではいました。

実際、身をもって体感しましたさ。

そうなんですよ。僕自身、なまじ地元に準ずる地域(=行動圏内)であるがゆえに。

「京都=世界的に見てもかなり強い、日本屈指の観光名所」

という認識が抜けていました。

インバウンド消費が重要、とも言われます。

しかし、程度ってもんがあるだろう!? と。

「神社へ行って参拝した」というよりも、単に、「有名な場所へ行った」というだけの、無味乾燥な感慨しか残りませんでした。

もはや、伏見稲荷大社は、「神聖なる神社」というよりも、「俗な観光名所」になってしまっているようです。

多分、もう行かないと思います。

はなはだ失礼な表現ではあれど、「口直し」がしたいと、切に思いましたね。

次は、出雲大社です。

その話はまた、改めて。

んじゃまた。

 

文章:フジカワ

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