読書で幸せを感じるとは?
前回までは、通勤電車での読書を述べていましたが、今回は、読んで欲しい本について述べて行きたいと思います。
読書で幸せを感じるとは?...と思う人もいるでしょう。
本には色々なジャンルがあり、読めば幸せを感じる本もあると思います。
しかし、私が読んで欲しい本のジャンルは戦争です。
特に太平洋戦争に関する本を読んで欲しいのです。
きっと戦後に生まれたことに幸せを感じると思うのです。
1冊でも良い
前に「海軍めしたき物語」という本について簡単な説明を書いたことがありました。
内容は、戦艦の主計兵(めしたき兵)の体験記ですが、コミカルに描かれていて面白く読める本です。
しかし、何かにつけ先輩の兵隊から殴られる軍隊での日常を読んでいくと、軍隊生活の過酷さを感じ、徴兵制度のない戦後に生まれたことに幸せに感じると思います。
1冊でも良いので、戦争の体験記などを読んで欲しいのです。
外国人著者の本も良い
私が読んだ戦争関係の本は、ゼロ戦パイロットで有名な坂井三郎さんの「大空のサムライ」など日本人の戦闘機パイロットの本が多いのですが、アメリカ人が著者の「B-29日本爆撃30回の実録」という本も読みました。
太平洋戦争では、アメリカが圧倒的な物量で有利に戦っていいた分けですが、それでも、兵士にとっては精神的に大きな苦痛があったと分かる内容でした。
B-29にはスーパーフォートレス(超空の要塞)という愛称があり、撃墜するのが非常に困難な爆撃機でした。
しかし、日本側も「斜め銃」を考案したり(「斜め銃」とは斜め上向きに付けた銃でB-29の後方斜め下側の死角から攻撃を加える機関銃)戦闘機での体当たり攻撃をするなど、かなりの数のB-29を撃墜したようです。
「B-29日本爆撃30回の実録」には30回の爆撃で任務が解かれると書かれていましたが、毎回未帰還機があり次は自分の番かもしれないと常に恐怖を抱いていたようです。
(実際にB-29の搭乗員は3000人以上が戦死したようです)
勝者にとっても戦争は不幸なことだと思える内容だと思いました。
普通が幸せ
撃墜王ってカッコイイと思い、戦闘機パイロットの本を何冊か読みましたが、どの本にも、一緒に出撃して帰ってこなかった同僚のことが書いてありました。
戦争を知らない私から見るとカッコイイ戦闘機パイロットも、実際には悲しい現実と向き合っていたのだと思える内容でした。
今の日本人には戦争を知らないことが普通だと思いますが、戦争に関する本を読んで、普通が幸せだと感じて欲しいと思います。
文章:エムユー